日本リトルリーグの歴史

日本でリトルリーグの活動が始まったのは1995年頃です。東京の近郊で,わずか5~6リーグの規模でした。

1964年は,アジアではじめてのオリンピック大会が東京で開催された記念すべき年ですが,この年は,アメリカでリトルリーグが誕生してから25周年にあたるため本部からの呼びかけもあって,日本リトルリーグ野球協会(現在は日本リトル野球協会)が発足しました。

1970年になると,それまでリトルリーグをバックアップしてきた三井物産に加えて,フジ・サンケイグループが応援をすることになり,全国的な組織として年々拡大して行きました。

2006年から(株)明治が新しく特別協賛会社として応援の輪に加わり,全日本選手権大会と全国選抜大会の二つの全国大会はザバスカップ大会として開催されています。

そして,全日本選手権大会優勝リーグは2007年から日本代表として毎年8月に米ペンシルベニア州ウイリアムスポートで開催される世界選手権(ワールドシリーズ)に直接出場することになりました。

それまではアジア・太平洋地区大会に優勝しなければ出場できなかったのですが,それが免除されたのです。

世界選手権に日本は1962(S37)年から参加。

世界リトルリーグの歴史

リトルリーグの歴史は1939年(S14)6月からはじまりました。

現在リトルリーグの世界本部があるアメリカ・ペンシルベニア州ウイリアムスポートに住んでいたカール・ストッツという人が、近所の子供達12人でチームを結成したのがはじまりです。

はじめの頃は,野球の好きな9歳から12歳までの少年で作られたわずか3チームの小さな団体でしたが,アメリカ各地に仲間が増えるにつれて「品性と勇気と誠実」の野球少年団はいつしか「リトルリーグ」と呼ばれるようになり,やがて世界にも広がりはじめました。

そして1947年(S22)には第1回のワールドシリーズが開催されました。

現在,ワールドシリーズに使われているラマダ・スタジアムは,1960年(S35)に寄付されたものです。

1964年(S39)7月16日,ジョンソン大統領の署名によって連邦政府認可の法人として成立したリトルリーグは,アメリカのボーイスカウト活動,青少年赤十字団などと並んで立派な社会活動の団体として認められることになったのです。

こうしてリトルリーグは世界中に広まってゆき,2010年度は全世界で7123リーグが登録し,220万人の選手100万人のボランティアが参加しています。

ワールドシリーズは,毎年このウイリアムスポートで開催されています。

2000年までは国内予選,地域予選を勝ち抜いた米国4チーム(東部,南部,西部,中部)と国際4チーム(極東,中南米,カナダ,欧州の計8チームで争われていました。

しかし,2001年からは使用球場が増設されて2つとなり,参加チームは倍増されました。

現在は米国8チーム(北東部,西部,五大湖,中部,中東部,北西部,中西部,南東部)に国際8チーム(アジア太平洋,南米,カリブ,中東・アフリカ,日本,カナダ,欧州,メキシコ)となりました。

球場は,従来の「ラマダ・スタジアム」に新設の「ボランテイア・スタジアム」です。

予選は米国,国際各グループ別に行われ,それぞれ優勝を決めます。
そのチャンピオンチームで争われるのが「ワールドシリーズ」です。